まずは、木材はなぜ腐るのかを考えてみましょう。
もし、どんな状態にあっても木材が腐るなら・・・
木造住宅は長持ちしないし、安心して住んでいられません。
しかし、実際の木造住宅は、通常でも20~30年、長いものでは
100年以上もっている建物も少なくありません。
では、どうして木は腐るのか?
木材中に水分が浸み込むことで含水率が高くなり、そこに木材分解菌が
繁殖し、木材を分解するから腐るのです。
ということは、木材が乾燥していれば、健全で腐らないということを
実証しているといえるでしょう。
腐りにくい木材として、防腐剤を完全に注入・反応させた樹脂含浸木材
などがあります。
また、ヒノキやヒバなど耐久性の高い樹種を使うことも考えられます。
木造住宅において、土台や床下の部材など腐りやすいといわれていますが、
それは、床下の湿度が高いために結露したり、外壁面の亀裂などから
雨水が浸入し、部材に浸み込むなどして含水率が高くなるためです。
これらのことは、床下の湿度が高くならないよう通気を良くし、
外壁の亀裂はすぐにふさぐことで、予防することができます。
また、床下調湿木炭などを床下に敷くと、木炭が吸湿する分だけ
湿気が除かれて、除湿効果が見込めます。
次に木は燃えますが、本当にそれが短所なのでしょうか?
たとえ木材が燃えたとしても、有害ガスを出すことはありません。
この事から、木は火に弱いが災害には強い、といわれています。
火災が起きた時人の命を奪うものは、石油を原料として作られた物が
燃えて出した有毒ガスが原因なのです。
燃えない木材は厳密にはありません。
が、木質材料を防火薬剤で処理する事ができます。
それにより、燃え始める時間が遅くなったり、炎の広がる速さを遅らせる
といった『難燃材料』というものがあり、普通の木材より燃えにくくする
ことが可能です。
最後に、木は収縮により狂いが生じることがあるということですが、
従来、在来工法による本格的な住宅を建てる場合、予め原木を手当し、
ある程度乾燥してから製材して使用していました。
建築に際しても、建前が済んで屋根付き軸組された状態で数ヵ月放置し、
材料が十分に乾燥したのち、緩み・狂いなどを矯正してから内装工事を
行ってきました。
しかし、近年建築工期の大幅な短縮が求められるようになり、結果、
木材の収縮・狂いなどが顕在化してきたといえます。
住宅の使用木材が最終的に到達する含水率は、15%ないしそれ以下。
少なくても20%以下、できれば15%程度まで乾燥した乾燥材、
すなわち人工乾燥材を使用することで、回避することが可能です。
このように木材の短所についても、適材適所で上手に使用することで
補っていくことが可能である、といえるのです。
次回からは、木材の長所についての予定です 【 2009.07.28追記 】
木の香り
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